一番人気はやっぱりトムヤムクン。容赦ない辛さと酸味が特徴。
タイの料理といえばまずトムヤムクンが頭に浮かぶ人が多いでしょう。実際、タイの即席麺売り場では、トムヤムクン味の製品が棚の大きなスペースを占めています。容赦ない唐辛子の辛さとレモングラスの酸味が特徴で、即席麺の中では韓国製品と並び世界中で最も刺激が強いものです。多くの製品でチリパウダーが小袋に分けてあるので、ある程度辛さの調整は可能ですが、チリパウダーの量が少ないと相対的に酸味や甘さが強くなるので、バランスが難しいです。
トムヤンクン以外の味でも辛い味の製品が多く、特にタイ東部の地方料理(イサーン料理)を模した製品は強烈です。ただし、タイ製品のすべてが辛くて酸っぱいわけではなく、刺激がほとんどない素朴なチキン味やポーク味も各社用意し、一定の需要があるようです。
ベジタリアン向けの製品も市場でよく見かけ、これも辛くありません。パッケージには「齋」という文字が大きく書かれており、しいたけの写真が大きく載っているので、わかりやすいです。
タイ独特の味付けとして、もうひとつ忘れてならないのが、「イエンタフォ味」です。イエンタフォとは紅腐乳、豆腐を紅麹で醗酵させたもののことで、スープが鮮やかなピンク色をしていて、見た目のインパクトが強烈です。イエンタフォ味の製品はたいていパッケージの色調がピンクや紫を基調としています。
タイ製品は味付けのベースが醤油ではなく、ナンプラー(魚醤)の場合が多いです。麺は小麦粉以外にも、米粉(ビーフン、フォーなど)や緑豆(春雨)による製品も多く売られています。
タイ即席麺の作り方は、丼にお湯を注いで蓋をして2、3分待つものが基本ですが、一部高級品では、鍋で煮る方法が併記されているものもあります。タイの人々は食事を小分けにして食べることが多いので、即席麺の量も日本のものと比べて少ないです。
タイ製品のメジャーブランドといえば、
が3大ブランド。とくにMAMAはタイの即席麺の代名詞にもなっているほどのブランド。同じMAMAでもビーフンなどの米粉から作る麺は別会社が扱っています。WaiWaiは海外進出も積極的で、タイ以外でもよく見かけるそうです。YumYumは、Wan Thai Foods に日本の味の素が出資している会社で、こちらも世界規模でビジネスを展開中です。その他、日本との関わりでは、日清食品がタイで製造販売を行い、Thai President Food に出資しています。昔は明星食品もタイで生産していましたが、今は撤退しています。
タイの首都バンコクには伊勢丹のような百貨店、Big C、Tops、Tesco Lotus などのスーパーがたくさん存在します。
大きな店舗では輸入品として、シンガポール、台湾、香港、韓国などの製品が販売されています。日本の製品は、日本資本の小売店で見られますが、タイ製のものと比べて10倍程度の値段です。
一方、コンビニは、セブン-イレブンが圧倒的多数を占めますが、他にファミリーマートもあります。これらのコンビニではメジャーブランドの主力製品が購入できます。
価格は、単品売りの標準的な袋麺で5〜6バーツ、高級志向の袋麺になると12バーツ程度、カップ麺で10〜15バーツ程度です。
日本国内でタイの即席麺を買うには、3大ブランドなr場、輸入食材店や通販で比較的簡単に手に入ります。マイナーメーカーでも中華街などでよく見かけます。
エビや香草の香りは辛さに隠れがちだが、タイ製品の中ではわかりやすいほうかも。
YumYumの同じ味の製品と比べると麺質は劣るものの、ソースの出来はこちらが上。
軽快感がある一般的なタイの即席ラーメンとはかなり様子が違う製品。
PAMAはタイNo.1ブランドのMAMAがマレーシア展開する別ブランド
Ruskiは、タイのトップブランドであるMAMAと同じ会社の、イスラム教徒向けブランド
袋のイラストが最大の特徴
適度なポークの旨味と控えめな甘さ、しかし刺激は強い
麺もスープも華やかでバランスが良い。日本人でも違和感無く食べられる
野菜や海産物などいろんな具材と相性よし。ただ、麺の量が少ない
麺を湯戻しする際に、パチパチと弾けるような音が楽しい
量は少なく物足りないが、麺質は上質
フライパンでいためてもOK!